オメガ。新世代コーアクシャルついて。

皆さんこんにちは、アストです。
先日銀座のオメガブティックでこんなものを見つけました。
オメガの時計に搭載されているコーアクシャルの拡大模型です。
以前、コーアクシャルに関する記事を書きましたが、その時に紹介したコーアクシャルよりもより進化していることがわかります。
今回は、この新世代コーアクシャルについて考察してみたいと思います。
前記事「時計の寿命を飛躍的に伸ばす!?革命的新技術。OMEGAの「コーアクシャル」とは?」
左の画像が、前回の記事で紹介したコーアクシャル。
右側が普通の脱進機で、左側がコーアクシャルですね。
対して、右の画像が新世代コーアクシャル。
アンクルの形に大きな変化は見られませんが、ガンギ車の形が大きく変わっています。
旧型のコーアクシャルではガンギ車は2層構造で、ガンギ車の負担を減らすための手裏剣のような部品が直接歯車と噛み合っています。
対して新型コーアクシャルでは、ガンギ車は3層構造に進化しており、小さな手裏剣と大きな手裏剣、その下に4番車と繋がる歯車があります。
ガンギ車を3層構造にしたことによって、手裏剣のような部品への負担が減少し、従来のコーアクシャルよりもさらに摩擦を低減することが出来るらしいです。
アンクルに3点と振り石に1点、合計4つの爪がガンギ車と常に複数点でかみ合うことによって部品の負担を減らすのがコーアクシャルの仕組みですが、さらなる時計の長寿化に向けて、常に進化しているんですねぇ。
オメガの努力は本当に止まるところを知りませんね。
ちなみに、このガンギ車一枚を作り出す工作機械は、一台25億もするらしいです。(多分)
こんなにコストがかかるんじゃあ、特許が切れていても他のメーカーが真似できないのは納得ですね。
短いですが以上、アストでした。