1秒がこんなにも長い⁉︎ゼニス2017年新作「デファイ・エルプリメロ21」とは?

みなさんこんにちは、アストです。
今日は銀座のゼニスブティックに行って、
2017年新作、注目の「デファイ・エルプリメロ21」のサンプルモデルを見に行って来ました。
この時計を言い表すなら、
「1秒がこんなにも長く感じる時計」
ですかね。
今回見て来たのはセラミックケースのフルオープンと
チタンケースの2モデルです。
チタンとセラミックでそれぞれ通常モデルとフルオープンがあるらしく、計4モデル展開のようです。
初期ロットでは1000本生産らしいので、単純に250本ずつかな?
文字盤レイアウトは伝統的なエルプリメロのものを継承していますね。
スモールセコンドと二つのクロノグラフ積算計。
フルオープンモデルはエルプリメロ伝統の三又秒針になっています。
そして今回目玉の新機能、1秒クロノグラフ用のパワーリザーブが12時位置にあります。
ちなみに、本来の時計機能とクロノグラフは独立していて、
リューズの巻き方の違いによってクロノグラフ用と時計用のゼンマイが
それぞれ巻き上がります。
クロノグラフのリザーブは約50分で、
12時位置にあるクロノグラフ用パワーリザーブで残量を確認することが出来ます。
では腕に乗せてみましょう。
44mmと大柄な上見た目がゴツゴツしていて、一瞬HUBLOTっぽい?
と思わせるケースなのですが、腕に乗せてみると意外にもそれほど大きくないんです。
ラグが短く、厚さも一般的なクロノグラフ程度なので、
(もしかするともう少し薄いかもしれない)
装着感は非常にいい感じでした。私の腕には完璧なサイズ感です。
続いて、注目の新機能、「1秒クロノグラフ」。
「マイクログラフ」ともいうらしいですね。
技術的な部分があるのでと言われて
動くところとケースバックは撮影させてもらえなかったのですが、
とりあえず凄いです。この機能。
「1秒クロノグラフ」なので、本来1分間で一周すべきクロノグラフ針が
1秒間で一周するわけなのですが、機械式に詳しいフレンズの皆さんなら
この違和感に気付くはずです。
機械式時計は本来、テンプと脱進機の動きによって
1秒間を4〜10程度に分割しながら時を刻みます。
つまり、普通の機械式時計では、
1/4〜1/10秒までしか計測出来ないわけです。
その上、1秒で一周となると、
1度に36°〜90° も針が動くことになります。
これは不細工ですよね?
ところが、この「デファイ・エルプリメロ21」
なんと1/100秒まで計測できるんです。
その上、運針は非常に滑らか。
この技術を支えるのが、なんと
「100振動テンプ」
一秒間に100回も振動するテンプなんて、普通ありえませんね笑
ケースバックからその100振動テンプの姿が見られるのですが、
速すぎて動きを観察できるものじゃありませんでした笑。
ジーという機械式時計特有の音を鳴らしながらクロノグラフ針が回転し、
世にも珍しい60秒積算計に時が刻まれていく様子は、
1秒ってこんなにも長いのかと、
悠久の時の偉大さを感じさせてくれます。
「デファイ・エルプリメロ21」いかがでしたでしょうか。
「1秒クロノグラフ」の話ばかりしてしまいましたが、
エルプリメロ伝統の10振動ももちろん健在です。
皆様も是非、ゼニスブティックに足を運んで、
この技術の素晴らしさを体験していただけたらと思います。
以上、アストでした。