そもそも腕時計っていつから始まったの?「腕時計のルーツ」の話。

皆さんこんにちは、アストです。

今回は、「腕時計のルーツ」に関してお話ししようと思います。

 

現代において、外で時間を確認しようとなれば腕時計が主流ですね。

しかし、外で時間を確認するための持ち運び時計は、長きにわたって懐中時計が主流でした。

ポケットに入れておいて、確認したいときに取り出して時間を確認する。

手首をチラ見するだけで良い腕時計が一般的になっている今、「時間を確認するのにいちいちポケットから取り出していたら手間がかかって面倒。」と思うかもしれません。

しかし現代においても、携帯電話やスマートフォンで時間を確認する人にとっては当たり前の動作です。

ポケットから取り出すくらい特段面倒なわけでもありませんし、時計を腕に巻くと言う発想は一体どこから現れたのでしょうか?

 

腕時計は第一次世界大戦における軍事的需要に誕生のルーツを持っています。

作戦を遂行するためには、事前に時間の打ち合わせをすることが必要不可欠です。

「13:00に作戦ポイントで待機、13:15に作戦開始」

という作戦内容だったとした時、兵士たちは敵に見つからないよう匍匐前進しながら作戦ポイントに向かいます。

そんな時、いちいちポケットから懐中時計を取り出して時間を確認するのはどうでしょう?

手間がかかるし、時間をロスしてしまいます。

戦場ではこのような手間が命取りになりえます。

また、素早く時間を確認するためには蓋の無いポケットにしまうべきですが、そうしてしまうと紛失のリスクがあるし、蓋つきポケットにしまうと素早く時間を確認することが出来ません。

 

http://www.syohbido.co.jp/

そして戦場における兵士たちは、懐中時計を腕に巻きつけることを思いつきます。

そんな戦地でのニーズが存在することを知った各時計メーカーたちは、懐中時計の制作から腕時計の制作へと商品展開をシフトしていきました。

結果、腕時計が誕生し、戦後も広く普及することになったのです。

 

いかがでしたでしょうか。

初めてこの話を聞いた時、私は結構衝撃を受けました。

今でこそ嗜好品として華やかな印象がある腕時計ですが、そのルーツは実用的工業製品として現場のニーズを反映したことによって誕生したんですね。

ちなみに、時計の防水性能も戦場における過酷な使用環境に応じて進化したものなんですよ。

あくまでも時計は実用品ということですね。

 

以上、アストでした。

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