上品なグレーの光沢が美しい。「ルテニウムコーティング」

皆さんこんにちは。アストです。
今回は、上品なグレーの光沢が美しい。
「ルテニウムコーティング」
のお話です。
以前購入した「マイスターシュテュック ウルトラブラック ル・グラン」。
マットブラックのボディとルテニウムコーティングが魅力的なモデルなのですが
今回「ルテニウムコーティング」について少し詳しく話してみたいと思います。
時計のケースや、シルバーアクセサリーなどではよくある加工なので、縁がある方も多いのではないでしょうか。
「ルテニウムコーティング」の前に、より一般的な「ロジウムコーティング」という加工の話をします。
「ロジウムコーティング」というのは、主にシルバー、またはホワイトゴールドに施されるメッキ処理のことで、表面数ミクロンの厚さにロジウムの被膜を作る加工です。
「ロジウム」というのは、元は白色のプラチナ属の貴金属です。
他の白色メッキ加工である、プラチナメッキやニッケルメッキよりも、光沢の美しさや、耐酸性、耐久性に優れています。
「ロジウムコーティング」を施すことによって、地金の色をより白く綺麗な光沢で輝かせることができる上、変色を防ぐ効果もあり、大切なものをより長持ちさせることが出来ます。
白く美しい光沢を放つため、どんな宝石とも相性が良く、レディース、メンズアクセサリーや万年筆のペン先などに幅広く使われています。
「ルテニウムコーティング」は「ロジウムコーティング」と同様に、シルバーまたはホワイトゴールドの表面数ミクロンの厚さに、「ルテニウム」の被膜を作る加工です。
「ルテニウム」も「ロジウム」と同じく元は白色のプラチナ属の貴金属で、光沢の美しさや、耐酸性、耐久性に優れるという特性も共通です。
メッキを施す目的も、地金をより美しく輝かせ、変色を抑えるためなのですが、「ルテニウムコーティング」では、「ロジウムコーティング」と違い、独特な暗いグレーの光沢を与えることが出来ます。
色合い的な意味で、オニキスやトルマリンのような黒色系の宝石と相性が良く、メンズアクセサリー等によく用いられます。
いかがでしたでしょうか。
私の「マイスターシュテュック ウルトラブラック ル・グラン」には、尻軸、ペン先、キャップの装飾とクリップに「ルテニウムコーティング」が施されています。
マットブラックのボディと暗いグレーの光沢との相性が抜群で、とてもカッコいいです。
なんだか、買ったばかりの万年筆を自慢したいだけのようになってしまいましたね。
以上、アストでした。