アッチャイオ?オロロッソ?パネライのモデル名にある謎の呪文に関して解説。

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皆さんこんにちは、アストです。
今回は、引き続きパネライに関するお話です。
アッチャイオ?オロロッソ?チェラミカ?パネライ謎の呪文に関して解説します。
パネライはモデル名の最後に、何やら聞き慣れないカタカナを並べています。
「PAM00562 ルミノール ベース 8デイズ チタニオ」
「PAM00336 ラジオミール 42mm オロローザ」
「PAM00661 ルミノールマリーナ 1950 オートマティック カーボテック」
機能を表す文字列かと思いきや、ルミノールにもラジオミールにも、ベースにもマリーナにも同様の表記が見られます。これは一体なんなのでしょう?
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結論から言いますと、これはケースに使われている素材によって変わる表記です。
ステンレス、チタン、各色ゴールド、カーボン、セラミック etc… それぞれ対応する文字列があてられています。
見慣れないのはパネライがイタリアのメーカーで、イタリア語を表記の基本としているからでしょう。
パネライを選ぶ際、一番よく聞くであろう「アッチャイオ(acciaio)」は、「鋼鉄」を意味するイタリア語です。
つまり、「アッチャイオ」の表記は、このパネライはステンレスケースである。と言うことを表しています。
同様に、「チタニオ(titanio)」表記のあるパネライはチタンケース。
「チェラミカ(ceramica)」表記はセラミックケースであることを表しています。
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理屈が分かってしまえば理解は簡単です。
貴金属ケースに関しても見ていきましょう。
パネライの貴金属モデルの中で多いのは、レッドゴールドケースの「オロロッソ(ororosso)」。
ゴールドケースを表す表記の基本単語は、「ゴールド」を意味するイタリア語である「オロ(oro)」。続く「ロッソ(rosso)」は「赤」を意味しています。
「オロ(金)」と「ロッソ(赤)」で「オロロッソ」。合わせて「レッドゴールド」と言う意味になります。
「オロローザ」は、「オロ(金)」と「ローザ(ピンク)」で「ピンクゴールド」。
「ホワイトゴールド」の場合、「オロ(金)」と「ビアンコ(白)」で「オロビアンコ」です。
私はパスタが大の好物ですが、「ボンゴレビアンコ」は白いボンゴレ、「ボンゴレロッソ」はトマトを使った赤いボンゴレです。同じですね。
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唯一例外なのが「カーボテック」です。
カーボンの場合、イタリア語にすると「カーボニオ(carbonio)」となるはずなのですが、そうはなっていませんね。
「カーボテック」とは、カーボンファイバーと有機ポリマーによる最新の複合材料で、商標登録された特殊な素材となっています。
よって、シンプルなイタリア語表記であるカーボニオとせず、素材自体の固有名詞である「カーボテック」と表記されています。
その証拠として、商品商標マークである「TM」の文字が表記にあてられていますね。
いかがでしたでしょうか。
パネライのモデル名にある謎のカタカナに関する解説でした。
ちなみにですが、ロレックスのリファレンスにあるアルファベットも同じ理屈です。
サブマリーナ「116610LN」の「LN」は、時計のベゼル、ガラスを意味するフランス語「Lunette」と、「黒」を意味する「Noir」を合わせた「Lunette Noir(リューネット ノアール)」の頭文字です。
緑サブ「116610LV」は「Lunette Vert(リューネット ヴェルトゥ)」で「緑色のベゼル(フェイス)」を意味しています。
以上、アストでした。
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