「機械式は100年動く」の生き証人。「WALTHAM懐中時計」を買いました。

皆さんこんにちは、アストです。
今回は、「機械式は100年動く」の生き証人。
「WALTHAM懐中時計」を購入したので紹介したいと思います。
WALTHAMとは、1850年に創業されたアメリカの時計メーカーです。
腕時計も作っていましたが特に懐中時計が有名で、写真の通り搭載されるムーブメントは非常に美しく、150年を超える歴史の中で多くの愛好家がいたとされます。
アメリカお得意の、工場による大量生産によって作られていたためその生産数は非常に多く、日本にも多く輸入されてきました。
ムーブメントは各年代ごとに、貴族が使うようなハイグレード品から庶民が使うスタンダード品まで複数のグレードが存在します。
また、それを収めるケースや文字盤も、WALTHAMの自社品から社外品まで千差万別。
現代においてもその魅力に惹かれるコレクターは数多く存在し、アンティーク時計の定番として時計好き達に愛されています。
自分の好みにあったWALTHAMを探すのも楽しいです。
今回購入したのは「7石の無印」。
ケースもWALTHAMの純正品で、「ザ・庶民のためのWALTHAM」です。
「7石」というのは、以前にも記事にした石数のことです。
前記事「時計のスペック表にある「石数」って何?」
「無印」というのは、先ほど述べたムーブメントのグレードのことで、上位機種には「Riverside」や「Vanguard」といったグレード名が与えられており、ムーブメントに刻印されます。
庶民向けの低グレードモデルには刻印がされてないことが多く、よって「無印」と読んでいます。
「コートドジュネーブ」の原型となったと言われる、ムーブメントのダマスキン装飾は非常に美しく、工場生産品とはいえ低グレード品でもここまでの装飾がされるのはWALTHAMのすごいところです。
前記事「見てるとなんだか惹き込まれる…魅惑のムーブメント装飾「コート・ド・ジュネーブ」とは?」
↓ムーブメントが動く様子です。クリックで再生↓
「機械式時計はちゃんとメンテナンスしてれば100年以上動く」というのは、機械式時計愛好家の皆様ならよくご存知のことかと思いますが、人間の寿命を考えるとそれが事実かどうか確認するのは難しいですよね。
しかしそれがこのWALTHAM、「100年動く時計」の生き証人です。
WALTHAMの時計製品には個体ごとにシリアルナンバーが振られており、そこから製造年代を推定することが出来ます。
私のWALTHAMのシリアルナンバーは「21137680」なので、推定して1917年製のムーブメントになります。
今年は2017年なので、ちょうど100歳ですね。
機械式時計はメンテナンスすれば本当に100年動くのです!
いかがでしたでしょうか。
WALTHAM懐中時計はアンティークショップやヤフオク、メルカリなんかで購入することが出来ます。
昔は貴族のための超高級時計だったハイグレード品のムーブメントでも、今なら数万円で楽しむことが出来ます。
また、これまでどんな人が使ってきて、どんな思い出や歴史を共有してきたのかと想像を膨らませるのもとても楽しいです。
皆さんもおひとついかがでしょうか?
以上、アストでした。